2021年4月 転職求人倍率 1.88倍
総合人材サービスを展開するパーソルグループのパーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」がまとめた2021年4月の転職求人倍率「doda 転職求人倍率レポート」によれば、2021年4月の転職求人倍率は、前月比+0.02ポイントの1.88倍となったようです。
求人数は、前月比102.6%、前年同月比90.9%となり、転職希望者数は前月比101.6%、前年同月比124.5%。
業種別では「その他」を除く8業種のうち、「IT・通信」「金融」「メディカル」「メーカー」「小売・外食」「サービス」の6業種で前月より求人数が増加し、求人の増加率が最も高かったのは「サービス」(前月比104.8%)、次いで「メディカル」(前月比103.7%)となりました。
職種別では、11職種のうち「営業系」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(メディカル)」「技術系(建築・土木)」「クリエイティブ系」「販売・サービス系」の8職種で求人数が前月より増加し、求人の増加率は、高い順に「企画・管理系」(前月比107.7%)、「販売・サービス系」(前月比107.4%)となったようです。
転職希望者数は過去最高値を更新
4月の求人数は、新型コロナウイルス感染拡大以前と同様に、前月比で微増し。要因としては、新年度の募集が始まったことにくわえ、昨年、新型コロナウイルスの影響で抑制していた採用を回復させる動きがあったことが考えられ、転職希望者数も前月比で微増したとはいえ、求人数の増加幅が転職希望者数のそれを上回ったため、求人倍率は前月より上昇しているのだとか。
また、転職希望者数は、2020年6月以来、過去最高値を更新。
新型コロナウイルスの影響で、未来のキャリアについて検討する意識が高まり、登録が増えたと思われ、5月は、求人数、転職希望者数ともに増加する見込みとなっており、求人数については、昨年度は抑制していた採用を、今年度は再開する企業が増えることが予想されるため、増加すると考えられるのだとか。